コラム
2025/11/23 20:41
秋を代表する風景 “紅葉” が、美しく色づく季節になりました。
ところで皆さんは、野山に出かけて紅葉を楽しむ行事「紅葉狩り(もみじがり)」の歴史をご存じでしょうか。
そのルーツは奈良〜平安時代の貴族文化にまでさかのぼると言われています。
千年以上も前から、私たち日本人は“季節を味わう時間”を大切にしてきました。
今日は、そんな歴史ある日本の文化になぞらえ、
当店が大切にしている伝統工法「和晒(わざらし)製法」でつくるカバーのお話を。

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■ 晒(さらし)とは?
綿花に含まれる脂質や不純物、糸を織るときに使われるサイジング糊などを落とし、
生地をきれいに洗浄・漂白する工程のことを指します。
晒には大きく分けて2つの方法があります。
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■ 現代の主流「洋晒」
生地を機械のローラーに通し、強めの薬品を使って
4〜5時間ほどで一気に漂白する量産向けの方法。
スピードはありますが、そのぶん摩擦で生地が痩せやすいのが特徴です。
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■ 日本の伝統工法「和晒」
一方、cocomaniが採用しているのは 日本に古くから伝わる和晒。
織り上がった生地を引っ張ったり伸ばしたりせず、
そのまま大きな釜に入れ、最低限の薬品で丸4日かけてじっくり丁寧に焚き上げます。

時間と手間はかかりますが、
生地に負担をかけず、ガーゼ本来のやわらかさとふっくら感が最大限に引き出されます。
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■ “糸からこだわる”cocomaniのものづくり
当店のカバーは、糸そのものの品質にこだわり、
その風合いをいちばん美しく活かせる「和晒し製法」で丁寧につくられています。
やさしく空気を含んだようなふわふわの触れ心地。
ガーゼならではの高い吸水性。
そして、身体をふんわり包み込む軽さ。

触れた瞬間に、思わず深呼吸したくなるような心地よさをめざしています。
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季節がゆっくり移ろうように、
手間を惜しまず仕立てたガーゼカバーのやわらかさを、ぜひ一度お試しください。